かっこよかった錦織、ポールに3度のマッチポイントを握られるもフルセットで勝利【シティ・オープン2017】

勝者のメンタル

今日の錦織は、それを感じさせるに値するテニスでした。

対戦相手のポールは、格上の錦織に対して臆することなく、自分の力をぶつけてきました。

サーブは強烈、フォアハンドを中心に錦織を振り回します。

第1セットは、そんなポールに押されて6−3で先取されます。

第2セットも先にブレイクされ、3−5で錦織のサーブ。アドバンテージを取られ、絶対絶命のマッチポイントを握られます。

ここから錦織は、ロングラリーのあと、バックハンドでダウン・ザ・ラインを叩き込みます。

これだけでもかなり勇気のいるショットなのですが

ポールがやっと追いつくもポジションが下がったところを

なんと!ドロップショット!

大事な場面でドロップショットを打つ錦織を何度かみましたが、ミスれば試合終了という緊迫した場面でこの繊細なショットを選択するなんて。。。

常に打つべきショットを打つ

まさに勝者のメンタル。錦織はこのしびれる場面でやってのけました。


錦織対ポールのハイライト等(0:32からが運命のスーパーショット)

第2セットはこの後、タイブレークになりそこでも5−6で2回もマッチポイントを握られますが、錦織は守備的になることなく自分から攻めて10−8で、イーブンに戻します。

ファイナルセットでも、ポールのパフォーマンスは低下せず、タブな試合でしたが、先に攻めて主導権をとっていった錦織が、6−4で決着。

第1セットを落としてからの大逆転勝利でした。

勝てましたが、負けてもおかしくなかった。それほどトニー・ポールの出来がよかったです。

ただ、負けていたとしても錦織の今日のテニスは、下を向くことのない自分を貫いたプレーだったと思います。

ベスト4おめでとう!!


試合後のインタビュー動画

錦織も第2セットの3−5でのショットを振り返っていました。

次は、将来のNo.1候補、アレクサンダー・ズベレフ

次の試合は、早くから実力を認められ、20才にして、今年マスターズ1000で優勝。

ランキングも8位と9位の錦織を上回ってしまったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦相手です。


ズベレフのホットショット動画

リーチが長いので普通の選手ならとれないボールがとれてしまいます。

2メートル近い身長がありながら素速く、サーブもラリーもパワーののったボールでガンガン攻めてきます。

しかも反則なくらいイケメン。

@stylemagazineitalia

Alexander Zverevさん(@alexzverev123)がシェアした投稿 –

錦織は今回が初対戦。

ジョコビッチ、フェデラー、ワウリンカ、チリッチ等、現在のTOP10の内、既に半分以上の選手に勝ったことがあるズベレフですが、ハードコートシーズンで復活をかけている錦織はここで止まるわけにはいきません!

勝利を信じて待ちましょう。

試合開始は、8月6日(日)の8時00分開始予定です。