【錦織がジョコビッチの待つ決勝へ!】準決勝11日目のハイライト【マイアミ・オープン2016】

ゴフィンの実力

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ベルギーのダビド・ゴフィン(ランキング15位)はこのところマスターズ1000で立て続けにベスト4へ進出。着実にレベルアップしている若手の1人です。

錦織とよく似てラリーから試合を作るプレーヤーですからこの試合がどうなるかでジョコビッチの調子がわかります。
序盤、ジョコビッチのギアがあがらず、探るような展開からお互いブレークもあり6−6のタイブレークへ突入します。

スマッシュが決まっていれば!?

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惜しかったのはタイブレーク4−4からゴフィンがスマッシュをジョコビッチのいる所へ打ってしまったこと。
これが決まっていれば、かなり違った展開になったのではないかと思います。結局、7−6(7−5)でジョコビッチが第1セットを取ります。第2セットも接戦が続きますが、最後は、ジョコビッチが6−4で、ゲームセット。

ほっとするジョコビッチ

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ジョコビッチは疲労していた様子で勝利後に珍しくほっとした表情でした。
とはいえ、決勝ではいつも鬼のようにパフォーマンスをあげてきますので、参考にはなりませんが。。。

錦織のキリオス対策

次の錦織対キリオスの対戦。錦織選手は、前の日のフルセットの疲れか、終始、感情を抑えて勝負に徹しているようでした。キリオスはのせるとBIG4を脅かすパフォーマンスを持つ選手。リズムよくテニスをさせないように、ラリーはスピード遅めでバックへ集中、深いボールでうかつに前にでず、キリオスのミスを誘うような我慢のテニスでした。

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それでも決めるところはきっちり決めます。前にでたキリオスへボディで牽制した後、完璧なトップスピンロブ。アンフォースドエラーが少なく決める時はきめる。集中した状態を維持した錦織が、6−3、7−5でキリオスを封じ込んだ試合でした。


マッチポイントのスーパーボレー。
解説者が「インクレディブル・フィニッシュ!」といっていました。


準決勝のハイライト動画

ジョコビッチの待つ決勝へ

ほぼ、理想通りの試合運びで勝利した錦織選手。
マイアミオープン5回優勝のジョコビッチへ挑みます。ジョコビッチは、準々決勝で腰を痛めており、コンディションに若干の不安があります。錦織選手は疲労はあるものの、キリオス戦でみせたような精度の高いテニスができればチャンスはあります。がんばってほしいです!

決勝戦は、4月4日(月)2時00分の開始予定です。


マイアミオープン決勝、ジョコビッチVS錦織のプロモーション