【ジョコビッチが年間グランドスラム&全仏初優勝へ王手】準決勝マレー対ワウリンカ、ジョコビッチ対ティエムのハイライト【全仏オープン2016】

アンディ・マレー対スタン・ワウリンカ

マレーがクレーでここまでくるとは。。。

完全にクレーでの勝ちパターンを確立しましたね。ドロップショットの切れ味は十分。ボレーに詰められてもパッシングやロブで粘り強くかわしてチャンスを待つ。まんまクレーコートスペシャリストです。


若干コースが甘かったワウリンカのアプローチを、マレーがバックハンドでパーフェクトなパッシングショットを決めました。


これもワウリンカが攻めに転じたショットをクロスのカウンターで切り返します。すごいフットワークです。


マレー対ワウリンカのハイライト

ノバク・ジョコビッチ対ドミニク・ティエム

今年、マスターズ3回優勝。頭角を表している若手ドミニク・ティエムが王者ジョコビッチにどこまで迫れるかという注目の対戦。

しかし、ジョコビッチはこれまでの相手とは次元が違っていました。ティエムの最大の武器であるフルスイングでのショットをジョコビッチは拾い、それ以上のカウンターを速いタイミングで打つことが可能なのです。

ティエムはショットの威力をあげるため大きなタメが必要です。準々決勝のゴフィン戦でも、ゴフィンのタイミングの速い攻撃にタメが作れず自分の得意ショットが打てませんでした。後半は、スライスでラリーのスピードを調節して上手く主導権を取りましたが、ジョコビッチには通用しません。速いタイミングで深いボールを打てるジョコビッチに十分な体勢で打てない場面が多かったです。


左右に振られて押し込まれるティエム。ジョコビッチのボールが深く前に出られません。


ジョコビッチがティエムのドロップショットを拾い、頭上を超えたロブにも素早く対応。最後はティエムのハードヒットをカウンターでお返し。

結果は、6−2、6−1、6−4とジョコビッチがストレートで勝利しました。

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まずは貫禄勝ちといったところでしょうか。ティエムのこれからの成長が楽しみですね。

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試合後、ボールパーソンと勝利のポーズをサービス


マッチポイントの瞬間


ジョコビッチ対ティエムのハイライト

決勝は、ジョコビッチとマレーとなりました。
直近のBNLイタリア国際(ローマ)では、準決勝の錦織とのフルセットで疲れもあったジョコビッチにマレーが勝ちましたが、今大会、フルセットを2回闘ってきたマレーに対してまだ1セットしかとられていない若干ジョコビッチはスタミナ十分です。マレーはフルセットは避けたい所です。