本当に何でできているのかわからないくらいの強靭な肉体が、ここ決勝のアーサー・アッシュスタジアムで跳ね、そして2時間半後には、優勝トロフィーを掲げていました。
変幻自在のショット、パワーでアンダーソンを圧倒
ラファエル・ナダル対ケビン・アンダーソンの決勝ハイライト
ナダルの運動量がとにかくすごいです。リターンの時は、ベースラインのはるか後方にかまえています。
ストロークで徐々にポジションを上げていき、隙があれば前に詰めて最後はボレー。
だ、誰やねん!おまいわ!
と、思うくらい前にアグレッシブにボレーにでるナダル。
対峙する選手にとっては、いままで後ろにいたナダルが突然前にきて、時間を削りにくるわけですから、これまでとは全く異なる圧力でやりにくいと思います。
ボレーも手堅く、今大会のネットプレーでのポイント獲得率が80%という、驚異的な数字。
決勝でのナダルの会心のショット動画
第1セットのセットポイント(0:35から)、ナダルがダウンザラインに打ってクロスへ返したアンダーソンのボールをボレーで決めます。
普通ならクロスに打って相手の打つコースを限定したいところをダウンザラインに打って、空いた空間へ走りこむわけです。
フットワークとボレーに自信をもっていないとできない戦術です。
最大の山場と思われた準決勝、デル・ポトロ戦
🇪🇸🎾💯❗❗❗@RafaelNadal defeats Del Potro 4-6, 6-0, 6-3, 6-2 and returns to the #USOpen final for the first time since 2013! pic.twitter.com/OWNC4qsUze
— US Open Tennis (@usopen) 2017年9月9日
第1セットは、両者均衡するも6−4でデル・ポトロが先行します。
しかし、ここからナダルが驚異的な粘りと多彩なショットで
あっという間に6−0、6−3、6−2で一気に突き放しました。
ここでも鍵はボレーを加えた多彩な攻め、リードを広げる大きな武器となっていました。
決勝戦は、アンダーソンも悪くはなかったのですが、新しい武器を使いこなしたナダルが圧倒的な強さで、6-3、6-3、6-4のストレートで優勝をきめました。
16度目のグランドスラム優勝
ナダルが優勝した全てのグランドスラムのハイライト動画
そのうち全豪が1勝、全仏が10勝、ウィンブルドンが2勝、全米が3勝。
なんといっても全仏の10勝がすごいです。もう100年くらいは誰も達成できないような記録になっています。
全ての異なるサーフェスで優勝しているナダルはチャンピオンにふさわしい選手です。
フォトセッションの動画
試合中とはちがって陽気なナダル、まぁ、当然ですよね。誰でも小躍りしても不思議でないほどの偉業です。
こちらもフォトセッションですが、トニおじさんや、身内の人との写真撮影の様子。
最後は、インスタグラムからトロフィーを掲げたショットを。
おめでとうナダル!