ローランギャロスには魔物が住んでいる・・・
上位シードが、早いラウンドで敗れることから全仏オープンではこの言葉がよくささやかれます。
なぜなのか?
赤土のクレーコートが他のコートに比べて球足が遅いことからラリーが続き、試合時間が長くなる。ビッグ・サーブの優位性も、ハードヒッターの優位性もここでは通用しない。
無尽蔵のスタミナと精神的なタフさを試されるコートであり、最後まで自分を信じることができなかったプレーヤーがガクッと心が折れて、敗れ去ってしまうんでしょうね。。。
経験豊富なトッププロでさえそうなのですから、今回の若手最有力候補といわれるティエムは、まだ23才。
ジョコビッチを破って、勢いづいていたところに、赤土の王者ナダルの洗礼を浴びてしまいました。
ナダルがティエムに圧勝!
ナダル対ティエムの準決勝ハイライト動画
ティエムは、自分の得意ショットが入らず、相手のナダルは、淡々とウィナーを量産。
こうなると自分がなにをやってポイントをとっていたのかわからなくなってしまうんですよね。。。
6−3、6−4、6−0という圧倒的なナダルの勝利。
セットを積み重ねるほどにティエムは自信を失っていきました。
そう、フィリップシャトリエには、ナダルという魔人がいました。
バモス!!
ナダルは、前人未到の全仏10回目の優勝まであと1つです。
マレー対ワウリンカの準決勝。4時間34分の激闘を制したのは。。。
アンディ・マレー対スタン・ワウリンカの準決勝のハイライト動画
こちらは、どちらもタフネス同士のガチンコバトル。
予想通りの大熱戦となりました。第1セットからタイブレーク。7−6でマレーがとったと思えば、ワウリンカがすかさず第2セットを6−3でとりかえします。
第3セットをマレーが7−5でとると、第4セットは、両者キープ合戦でまたもやタイブレーク。
ワウリンカが7−3でこのセットをとってファイナルセットにはいると、正直この試合どこまでいくのか?と気が遠くなりました・・・
しかし、ワウリンカのすごいところは、グランドスラム限定ではありますが、ここからギアがあがる↑ところ。
フィジカルも強靭で、ここ1番での爆発力はBIG4をも凌ぎます。
フルスイングのショットが、全弾コートにつきささります。マレーもなんとか返しますが、ワウリンカの集中力は途切れず6−1でフィニッシュ!
決勝戦は、ここまで1セットも落としていないナダルとの対戦。
対戦成績は、15勝3敗と、ナダルが大きくリードしています。
しかし、スタン・ワウリンカのグランドスラム決勝での勝率はなんと100%!